死を身近に感じた9月と人々の暮らし
パラグアイの「人々の暮らし」シリーズ化したいと思います!笑
どれぐらいまで続くかわからへんけど!
9月は、やたらと「死」を身近に感じた月やった。
お世話になっている先生の息子さんが
交通事故で亡くなってしまったり、
仲良しな4年生の子が交通事故にあって、
昏睡状態でまだ意識が戻ってなかったり…
日本やったら死なへんかなぁとか、
もう少しましな状況かな…とか、
すぐに救急車が来て、適切な対応がなされてたら…とか、
途上国であるが故に死のリスクは一段と高い。
そして、そんな死の近さと共に感じた疑問が、
わたしのスペイン語能力に限界しかなくて、
全然解明できひんかったけど、(笑)
わかったことと思ったことを綴っておきたい。
まず、人々は月々の保険料(保険料っていうの?
日本でいう給料から天引きされるやつか親が家族の分まで
払ってくれてるやつ)は、一般的には払ってない。
先生などの公務員は給料から引かれているみたい。
なので、公務員だけが使える病院がアスンシオンに存在する。
その病院でさえ、コネクションがなかったら、
手術を待たなあかんとか、薬ないとか
問題が山積みって言ってた…
じゃあ、田舎に住み、安定した収入がない人たちは?
全ての医療行為にお金を払うわけではないよう。
診察は無料、みたいなことを言ってた。
でも状況や医療行為によって、負担額が変わるよう。
例えば、骨折して骨にネジ埋め込むような手術は
そのネジは自分で買わなあかんくてめちゃめちゃ高いとか。
他にも、大きな病気にかかったら、診察はタダでも、
それに関わる検査や薬は全額負担でバカ高いとか。
とにかく、大きな病気や事故にあったら信じられない出費になる。
払えたもんじゃない。
わたしが聞いてもびっくりする高額請求だ。
じゃあどうするのか?
解決策は1つだ。
人々の協力で乗り切る
この前の金曜日の夜、めっちゃ静かな
わたしの任地で、フットサルのトーナメント大会があった。
事故にあった4年生の子の家族のためにお金を
集めるためです。
その子のお兄ちゃんも事故にあってるので、
そのお兄ちゃんの同級生の高校生が企画運営し、
参加料を取り、食べ物を売り、くじ引きを売り…
みんな決して余裕がある生活をしている
わけではないけど、こういう時のパラグアイ人は
惜しまず少額にしろ高額にしろ、自分ができる範囲で
協力する。お金がないコミュニティから絞り出して
お金を集める。
そう、苦しみながらも何とか自分たちで
解決してしまうのがここの人たち。
デモとかあるのに、この病院とか薬の
システムどうにかしてよ!って訴える人は
いいひんのかなって思う。
すばらしい協力の精神やと思う一方、
自分たちでどうにかしてしまうからこそ、
システムがいつまでも変わらへんかったり、
汚職とか楽してお金をわんさか手に入れる人が
たくさんいるんやろなぁとか思ったりする。
苦しい層にいる人が苦しんで絞り出し、
また苦しむっていう無限のサイクル。
「もうどうにかせんといてー!」とか
思うけど、どうにかせな命を繋げない。
今度あるオリンピアーダ(運動会みたいなイベント)で
日本食売って、その利益をこの家族に寄付
したいとか思ってるけど、どうかな?笑